優しく、なぜか神道にも詳しい不思議なお姉さん。
ニコニコと話を聞いてくれているだけなのに、話し終えると救われたような気分になる。

　　　　　　　　　　　―

苦しいですか？　悲しいですか？
ああ…あなたはとても満たされたお顔をされていますね。
ふふっ！　…あ、ごめんなさい。
あなたのような方にお会いできたのが嬉しくて、つい。
ここまでの道中はつらかったですか？楽しかったですか？
　…そうですか。今は、どんな風に思っていても大丈夫。
「つらい」も「楽しい」も、輪廻の中で少しずつほどけて溶け合って、
あなたの生を照らしてくれます。
幸せの華は、安穏と現世を進むだけでは咲かないのです。
ああ、難しいお話をしてしまいましたね。
どうか、この先の歩みが明るく照らされていますように。